
石原式酸素カプセルの原理としくみ
石原式酸素カプセルは、「1.25気圧」、「酸素濃度36~40%」のカプセル内環境を生み出す軽度高気圧酸素カプセルです。
- なぜ、「1.25気圧」でなければならないのか。
- なぜ、「36~40%」の酸素濃度でなければならないのか。
これらは京都大学 石原昭彦教授の研究成果から、健康増進用の酸素カプセルの有効性や安全性を考慮して導き出されています。
石原式酸素カプセルの「理由」
石原教授の研究成果から、酸素カプセルの条件に
「1.25気圧」「酸素濃度36~40%」
の2つがあります。
■「1.25気圧」の理由
濃度を高めた酸素を有効に取り入れるには、気圧の条件も大切です。
酸素を有効に取り込むためには、気圧を上げて酸素を血液に溶け込ませる必要があります。しかし、理論上は気圧と酸素濃度が高ければ高いほど血中に酸素を溶け込みやすくなる一方で弊害も出るため、注意が必要です。
石原式酸素カプセルでは安全な範囲で利用できる「1.25気圧」としています。
■「酸素濃度36~40%」の理由
科学的に有効な酸素カプセルの条件には、36%以上の酸素濃度が必要です。これは石原教授の研究成果によるものです。
最新の研究により酸素濃度は40%までを許容範囲としています。つまり、健康増進用の酸素カプセルでは、「36~40%の酸素濃度」が安全かつ有効に生体に作用するのです。
この酸素濃度は、酸素濃縮器がなければ実現できません。ですから、酸素カプセルには酸素濃縮器が必ず必要になります。また、酸素濃度が40%を上回ると活性酸素が増える可能性が高くなり、人体への悪影響の恐れも出るため、ただ酸素濃度が高ければよいのではありません。
◯運動量の増加
睡眠時に酸素カプセルで飼育した動物と、酸素カプセルを使用しない動物の対照実験では、覚醒時の走行距離に1.5倍という大きな差が出ました。より多く走った影響のためか、酸素カプセルで飼育した動物では持久力が増すことが明らかになりました。
◯糖尿病への効果
高血糖の実験動物を、一定の気圧と酸素濃度を高めた酸素カプセル内で飼育すると、血糖値がまったく上がらず、疾患等に至りにくいことが確認されています。代謝の改善によって糖が血液から骨格筋や肝臓に移動したことによるものと考えられています。
◯白内障への効果
白内障で失明する実験動物を酸素カプセル内で飼育すると、白内障の進行が抑制される結果が出ました。白内障の原因にソルビトール量の増大が引き起こす水晶体の混濁がありますが、代謝が上がることによりソルビトールの蓄積が遅くなると考えられています。
◯高血圧への効果
高血圧を発症する動物を酸素カプセル内で飼育すると、血圧が上がらなくなることが実験結果により確認されています。これは、過剰な活性酸素の発生や交感神経の過剰な活動が抑えられたことによると考えられています。
◯関節炎への効果
関節炎の実験動物を酸素カプセル内で飼育すると、関節炎の炎症反応が抑えられました。
◯メタボリックシンドローム
研究室の動物実験では、酸素カプセル内の飼育で体重自体に大きな変化は起きませんでした。つまり、酸素カプセル自体では「やせない」ということです。一方で、血糖値や中性脂肪、コレストロールの値が下がることが確認されました。エネルギーを効率よく消費して健康になることは確認されたので、単純な運動よりも酸素カプセルとの併用によるダイエット効果があると考えられます。
共同開発・監修者
石原昭彦教授は酸素カプセル研究の第一人者。
石原式酸素カプセルは石原教授との共同開発によって誕生しました。
石原教授の研究室では、酸素カプセルを用いた各種の実験を行い、さまざまな研究成果を上げています。石原研究室では10年間でのべ約1万人が酸素カプセルを使い研究を続けてきました。
石原教授の研究テーマには宇宙環境における人体の研究があります。国際宇宙ステーションに長期滞在した宇宙飛行士の身体研究なども行っている日本の代表的な研究者の1人です。石原教授の研究成果をもとに開発・製造されたのが石原式酸素カプセルです。

意味のある酸素カプセルを目指して
世の中にはさまざまな「酸素カプセル」と呼ばれるカプセルが存在しますが、本当に意味のある酸素カプセルとはどのようなものでしょうか。
■日常生活で吸う空気と酸素カプセル
人が日常的に吸う空気中の酸素は20.9%、その他は多くが窒素で78%。
大気圧は、日常生活での気圧は1気圧、一方、富士山頂では約0.63気圧(理論値)です。
高い山に登ると息が切れたり高山病にかかったりしますが、気圧が低いために取り込む酸素が不足して起こる現象です。この高山病と逆の効果をもたらすのが、酸素カプセルともいえます。
■医療用酸素カプセルの役割
酸素カプセルはさまざまな場面で使用されています。
日本での医療用高気圧酸素装置の保険適用は31項目であり、潜水病や一酸化炭素中毒への治療用としての効果は公に認められています。そのほかに、石原式酸素カプセルを用いた不妊治療の研究では、不妊治療での出産率の大幅な向上が認められていますが、これについては現在研究が続いています。
■健康増進用酸素カプセルの役割
酸素カプセルを使うと、血中の溶存酸素や末梢血流が増えます。このような、普段は血液が流れにくい場所に血液が流れやすくなるのが重要で、身体の代謝が変化することによりさまざまな体質改善が期待できます。
健康増進用の酸素カプセルは1回の使用だけでは劇的な変化は認められませんが、動物を使った実験では体質改善の科学的な証明もされています。このようなさまざまな研究成果をもとに、代謝を上げて体質改善を行なう健康器具として酸素カプセルを活用できることがわかっています。